3年前から小学校受験の仕事に関与しています。国立附属を受験する指導教室を共同で運営しています。理由は小学校受験を経験した子どもたちの学力は、しなかった子どもたちと比べて学力が高いのはなぜなのか、またどんな学習指導をうけているのか知りたかったからです。
最初にわかったことは、小学校受験ではこれから小学校で学習する内容をテスト問題にできないので、計算などの出題は一切ないということなのです。でも数の概念、比較、図形の問題、記憶を問う問題などがかなり出題されています。
表面的には計算などは出てきませんが、実際の内容は数の概念を身につけていないとできない問題、要は小学校で学習する内容をテストしているのです。
受験対策で指導する指導者は、過去に出題された問題を解けるように指導していくのですが、その指導の方法が学力の伸びを阻害してしまうような内容になっているのを目の当たりにしました。
おとなでも一緒考え込んでしまうような不自然な問題を、テクニックと思われるような解答方法で解いていく。それを次々と暗記させていくのです。いい結果につながるはずがないのです。
せっかく高額な費用を払いながら、クセのある学習で自然に伸びる芽を摘まれている子がかなりいることを知りました。
弊社ではこのような学習方法に問題意識を持っている先生方と定期的に勉強会で情報交換しています。せっかくの学習が無駄にならない学習を提供したいです。
コメント