就学前の学習が必要な理由を再確認

先日、新たに学童教室をスタートさせました。プレオープンとということでごく少人数でのスタートでした。
まず学習面の計画を立てるために、学力診断をすることに。
想定していたよりかなり学力が不足しているというのが第一印象でした。
二人とも公立の小学校生ですが、用意した学年別テストの標準点に達していない。

一人は、文章題の文字さえ読めない状態です。
これはかなりまずいと思いました。教室運営への不安がよぎります。

あとになって気が付いたのですが、そう感じたのは自分が他の児童と比較していたからなのです。
いま小学校受験クラスと受験後の小学生を指導しているクラスの子は、全員が1学年近く先取りの学習をしています。
いつの間にか、そんな子が当たり前のレベルと感じるようになっていたのです。

自分の視点にずれがあったことに気づかされました。
よく考えてみれば、普通の子は学年の学習ができれば普通以上なのです。
反省です。

それにしても、この差はどこから生まれてくるのか。

一番の原因は、就学前の学習の中身と習慣です。
小学校受験のための勉強をしたかどうかではないのです。小学校受験では学校で身につける学力は測られないので学習準備はしないからです。
結論から言うと、就学前に文字の読み書き、かずの概念の基礎を身につけていたかどうかの差なのです。就学準備学習ができているかどうかということです。

就学後の学習は、内容的に簡単なものですが、いままで学習習慣のない子にとって非常に戸惑います。生活に慣れるだけでも精一杯なところに、さらに学習が加わるわけですから。

すこしでも、読み書き、かずの概念を身につける学習に慣れていれば、学校の学習も身につくのですが、なんの準備のない子にとっては、ただ聞き流すだけになってしまうことが少なくないのです。

就学前の基礎的な学習が必要な理由を再確認しました。

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