あらためて採点について

いつも当たり前のように実施している採点作業。先日あるきっかけで気付きを得ることができました。

きっかけは、弊社の教室での出来事でした。新しいアルバイトの大学生に、採点指導していた時です。
普段は気なっていなかったのですが、その学生の採点の仕方をみたら保護者があまりいい気分にならないだろうと思いました。
単純な採点ミスが複数あったこと。また、採点コメントもあまり前向きな言葉ではなかったのが理由です。
そのとき、採点はこうやってください、と指示をすれば済んでしまうのですが、ハテと考えました。

そもそも採点とはなんだ、何のためにするのだと考えました。「当たり前だろ、そんなこと」とお叱りの声が聞こえそうです。しかし、初めて採点作業する人が、当方の期待している採点になっていないということは当たり前ではないということなんだと考えました。

当該学生に説明するにあたって、最初に聞いたこと、それは、「採点の目的って何だと思う?」でした。

採点にはそのシーンに応じていくつかの種類・目的があるということで一致しました。
1.人数の絞り込みの目的(ある基準に達していない対象者を区分けする)
2.順位をつけるため点数をつける
3.間違いをただす
が上がりました。

1.の場合はある程度乱暴でも許される採点。
2.の場合は一定の約束事にしたがって〇×をつける採点
3.の場合は、本人の間違えを気づかせ、正しく導く採点
となるわけです。

われわれが普段取り組んでいる採点はまさしく3.で、非常にテクニックの必要な採点なのです。奥が深いということになります。
ベテランの先生になると、その子の顔を思い浮かべて、採点の仕方も変わってきます。

採点は、指導であり、対話であるのです。
たかが採点、されど採点。奥が深いと言わざるを得ません。

コメント

タイトルとURLをコピーしました