この4年間、小学校受験が終わった新一年生を毎年指導してきて、気になっていたことがありました。
文字・数字のかきかたです。とにかく乱暴。書くのは早いのだけど、しっかり止まっていないので、なぐり書きのようなイメージなってしまうのです。
もともと、小学校受験では文字をきれいに書く学習もないので仕方ないのですが、どうしてここまで汚く書けるか不思議でした。
でも、できるだけ矯正したいと思い、いい方法がないかと試しては失敗していました。
ところが、先日あることで数字がきれいに書けるようになる方法が見つかったのです。
自分の孫で実験しました。
同居している家族が、きれいに書けるように矯正しようとしても、指示など聞かない状況で、のびのびと数字を書いていました。
どうにか矯正しておきたいというのは、家族の総意でもありました。
そこで、その要望が仕事柄わたくしに寄せられたわけです。非常に重いミッションです。
本人の機嫌がいいときを見計らって、練習帳の「すうじなぞり」の問題に取り組ませました。
すぐ横に、爺(わたくし)が座って、乱暴になりそうな瞬間に「ゆっくり、ゆっくり、ゆっくり・・・・」としつこくいいながら、ほんとにゆっくり書かせました。
10分ほどゆっくりすうじをなぞり。1日おきに3回実施しました。
ずうっと「ゆっくり、ゆっくり・・・」。たまに「ていねいに!」を繰り返していたのです。
そして数日後。孫が遊びのなかで数字を書くことがありました。
書いたすうじの変貌ぶりに、家族が「すごーい!じょうず!」の連呼となりました。
孫も少し嬉しそうです。
わたくしの株も一気にあがりました。
幼児は、ゆっくり書くことが得意ではないので、ゆっくり書く特別な書き方があるのだという意識をもたせると、きれいに書けるようになるのです。
しかしこの事例は、まだごく限られているので他にもこんな方法があるという情報がありましたら、ぜひお寄せ下さい。
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